パーソルホールディングス株式会社
「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げ、人材総合サービス事業を展開。全てのはたらく人が笑顔につながる社会を目指している。
話し手:パーソルホールディングス株式会社 グループ人事本部 樋浦 武志 様
聞き手:ブレイクセコンド株式会社 与那覇 竜太
ご依頼の背景
パーソルグループは、「すべての”はたらく”が笑顔につながる社会」を目指し、「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げて人材総合サービス事業を展開しています。このビジョンは、社会に届けたい未来であると同時に、仲間として働く社員一人ひとりにも、自分の生き方や働き方の軸として大切にしてほしい価値だと考えています。
その想いから、社員が自分自身の”はたらく”に向き合い、主体的にキャリアを描けるよう支援する取り組みとして、キャリアオーナーシップ支援プログラムを提供しています。
その中の1つである公募型キャリアオーナーシッププログラム「@(アット)」の設計・実施を、研修の立ち上げから5年間に渡りご支援してきました。
Q. 公募型キャリアオーナーシッププログラム「@(アット)」の目的と、そこに込めている想いを教えてください。
樋浦様
我々が掲げる「はたらいて、笑おう。」というビジョンは、社会に向けた宣言であると同時に、パーソルで働く社員一人ひとりにも心から実感してほしい未来です。
その実現に向けて、社員自身がキャリア観を育めるよう、公募型のキャリアオーナーシップ支援プログラムとして位置づけているのがこの「@(アット)」です。
仕事や役割からいったん離れ、あえて”非日常”の環境に身を置くことで、自分が大切にしたい価値観や、どうありたいかというWillに深く向き合う。
そのプロセスを通じて、人生観や仕事観を含めた広い視点でキャリアを見つめ直し、再発見していく。
そんな時間を意図して設計しています。
私たちは、社員一人ひとりがみずからの意思で未来を選びとれるように、
そして「はたらいて、笑おう。」を自分自身の言葉で実感できるように、
このプログラムを提供しています。

Q. 社員の皆様が「はたらいて、笑おう。」を実感するプログラムを創る際に、どのようなポイントを重視して設計に当たっていたのか、教えてください。
樋浦様
公募型キャリアオーナーシッププログラム「@(アット)」を設計する上で大切にしたのは、”ここでしか得られない体験”を通じて、社員一人ひとりの心に灯りをともすことでした。
パーソルが掲げる人事ポリシー「ADVANCED HR SHOWCASE」に基づき、”あっと”言わせる研修をコンセプトに、既存の研修の枠を超えた先進的でユニークな体験を組み込みました。
その背景には、「はたらいて、笑おう。」を自分の人生にとってのリアルな実感として落とし込んでほしい、という強い願いがあります。
だからこそ、あえて日常から離れ、非日常の環境や、普段触れない価値観・人・考え方などに触れる体験を重視しました。
そうした場でこそ、
・自分が大切にしたい価値観
・どう生きたいのかというWill
・幸せや働く意味の再発見
・心の奥に眠る火種の再点火
といった、本質的な”自身の輪郭”に触れるきっかけが生まれるのだと考えています。
また、所属会社や職種を越えて社員同士がお互いのキャリア観を語り合える機会をつくることも、「@(アット)」が大切にしていることのひとつです。
仲間と対話することで、自分の価値観が揺さぶられ、広がり、深まっていく。
そのプロセスをたどる時間こそが、「はたらいて、笑おう。」という言葉を、自分自身の言葉としてもう一段見つめ直す時間になると考えています。
一人ひとりの”はたらく”が再び動き出す瞬間をつくりたい。
そんな想いで、「@(アット)」を設計しています。
Q. 具体的なプログラム内容や参加者の声に関して詳しく聞かせていただけますか。
樋浦様
では、これまで提供してきた研修の中から、代表的なプログラムをいくつかご紹介します。
「旅と問いの学校」(講師:一般社団法人 Deep Japan Lab 岡野春樹氏)

樋浦様
「旅と問いの学校」は、”旅という身体性” と “問いという思考” を組み合わせ、参加者それぞれが自分の人生を再スタートさせる視点を取り戻すための体験型プログラムです。
日常から切り離された環境に身を置きながら、自分自身に深く向き合う問いを丁寧に扱うことで、これまで気づけなかった価値観や願いが浮かび上がることが特徴です。
この「旅 × 問い」の独自メソッドこそ、普通の研修にはない”唯一無二の体験価値”を生み出しています。
実際、多くの参加者が、自分の中に眠っていた感情や願いに気づき、「ここからまた歩き始められる」と感じたと話されていました。
▼「旅と問いの学校」参加者から寄せられた声(一部を紹介)
「遅いなんてことはない。今からでも人生は変えられる」
「これからの人生に、これまでにないワクワク感を感じている」
「普段の仕事では向き合えなかった感情と初めて向き合えた」
「キャリアだけでなく、人生そのものに大きな影響を与える体験だった」
こうした言葉の数々から、旅と問いを通じて生まれた体験が、単なる気づきにとどまらず、人生そのものに影響を及ぼすほどの価値を生み出す時間につながっていたことを、あらためて実感しています。
「死の体験修行」(講師:慈陽院なごみ庵 住職 浦上哲也氏)

樋浦様
「死の体験修行」は、”死”という極限のテーマをあえて扱うことで、自分がこれまでどのように生き、そしてこれからどのように生きたいのかを問い直す体験型プログラムです。
“死”というテーマにそっと向き合う静かな時間の中で、日々の営みにおいて薄れがちな”生きる原点”を振り返り、そこから自分を支えてきた価値観や心の源泉が立ち上がってくることが特徴です。
視点や視野が大きく広がった状態で「自分は何を大切にしたいのか?」という根源的な問いに向き合えることは、参加者にとってかけがえのない時間になったと感じています。
▼「死の体験修行」参加者から寄せられた声(一部を紹介)
「自分の生き方の原点に立ち返る時間だった」
「何を大切にして生きたいのかが明確になった」
「これまで受けてきた研修の中で最も深い気付きがあった」
こうした言葉からは、”死と生”という大きなテーマに向き合うことで、仕事への向き合い方や生き方そのものがUpdateされるほどの深い自己理解につながったことが伝わってきます。
「美意識を軸に生きる」(講師:Style sans Distortion 八木舞衣子氏)
樋浦様
「美意識を軸に生きる」は、自分にとっての”美”とは何かという、普段あまり言語化することのないテーマを手がかりに、自分らしい価値観や在り方を深く掘り下げていく体験型プログラムです。
美意識という個人の感性に向き合うことは、外から与えられた基準ではなく、”自分がどんな価値をよりどころにして生きるのか”という内なる基準を丁寧に編み直していく営みでもあります。
仲間との対話やワークを通じて、これまで気づいていなかった感性の輪郭が浮かび上がり、自分自身の在り方を再定義する時間となったことが、このプログラムの大きな特徴です。
▼「美意識を軸に生きる」参加者から寄せられた声(一部を紹介)
「今まで見えなかった世界の扉が開いたようだった」
「これからの自分に素直にワクワクしている」
こうした声からは、”美意識”という主観的でありながら本質的なテーマに向き合うことで、人生の可能性が広がる感覚や、自分らしい未来へ踏み出す力が湧いてきた様子が伝わってきます。
感性を起点に自己を探求するこのプログラムは、内側に眠る価値観を見つけ直し、”どんな自分として生きていきたいのか”を形づくる大切な機会として受け止められています。
「人としての器」(講師:株式会社人としての器 羽生 琢哉氏・高橋香氏)

与那覇
「人としての器」では、”自分という存在はどのような形をしているのか”という極めて内面的なテーマに、静かに、そして深く向き合う時間となったことが印象的でした。
研修の終盤、ある若手社員の方が自分の「器」を絵で表現し、「私の器は入り口が二つあって、中で混ざり合うようになっている。どこから入ってきても、その人らしさが溶け合って心地よい形になる。私は、そんな器でありたい」と語ってくれた場面がありました。
その独創的な比喩と、そこに込められた”あり方”への願いは非常に印象的で、わずか4時間という時間の中で、ここまで自分の内側を言葉にできるのかと胸が震えるほどでした。
参加者一人ひとりの人生観や価値観に触れ、深い変容が芽生えていくのを感じ取ることができる瞬間でした。
樋浦様
「@(アット)」が目指してきた価値が、参加者一人ひとりの変容として静かに立ち上がってくる瞬間に立ち会えることは、私にとっても大きな喜びです。
また、普段関わる機会の少ないグループ会社の仲間と交流するなかで、「パーソルの人って温かい」「刺激をもらえた」といった声も多く寄せられています。
こうしたつながりの中で生まれる相互作用も、まさに「@(アット)」で大切にしたかった価値です。
その中で「心のパワーになりました」といった感想が自然と生まれたことを、とても嬉しく感じています。
与那覇
「心のパワーになりました」という声は、その方の内側から立ち上がるエネルギーを感じさせる、とても美しい表現だと感じます。
樋浦さんの想いから始まり、誰かの未来が豊かになることにお力添えできていることや、誰かの想いが発現する瞬間に立ち会うことができ、言葉にならない嬉しさを感じます。
そして改めて思うのは、パーソルの皆さんが示す温かな姿勢や、相手の感じていることにさりげなく寄り添うあり方が、このグループらしさを形づくっているということです。
「@(アット)」が、そんな皆さんにとって心のパワーの”熱源”になれていることを実感でき、その瞬間に立ち会えることが、何より嬉しく、誇らしく感じています。
本当にありがとうございます。

Q. ブレイクセコンドの貢献と今後の期待を教えてください。
樋浦様
公募型キャリアオーナーシッププログラム「@(アット)」は、2021年度の立ち上げから5年間歩みを続けてきました。
その時間の積み重ねは、社員が自分のキャリアを日常の中で考え続ける風土を、少しずつ育ててきたように感じています。
その積み重ねこそが、この研修の価値につながっているのだと思います。
そして、その取り組みをともに支えてくださっているのが与那覇さんです。
前例のない企画にも果敢に挑み、どんな局面でも最後まで向き合ってくださる方です。
その揺るぎない姿勢に触れるたび、深い信頼が重ねられ、私自身も”企画の真ん中”を見失うことなく、確かな手応えを持って前へ進むことができています。
まさに「一緒に戦えるパートナー」と呼ぶにふさわしい、頼りになる存在です。
本当にありがたく思っています。
今後の期待
樋浦様
「はたらいて、笑おう。」という言葉は、単なるスローガンではなく、自分の人生を丁寧に見つめ直すきっかけにもなりうるものだと感じています。
だからこそ、社員の皆さん一人ひとりが、自分の未来を切り開くための力と、前へ進むエネルギーを確かにチャージできる──
公募型キャリアオーナーシッププログラム「@(アット)」が、そんな灯りのともる場所でこれからもあり続けられたら、と願っています。
そして──
与那覇さんには、これまで以上に頼もしいパートナーとして、これからも変わらず、まだ見ぬ先進的でユニークなプログラムの原石を、高い情報感度と広いネットワークで届けていただけたら、とても心強く思います。
私自身も、「あっと」驚くようなプログラムを、これからも一緒に創っていけることを楽しみにしています。どうか、これからも力を貸してください。
ともに、この場をさらに豊かなものへ育てていけたら嬉しいです。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。
樋浦様、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
ブレイクセコンド株式会社では、社員のキャリア自律やリーダーシップをサポートする様々な研修を行っています。ご関心がある方はお気軽にお問い合わせください。
