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専修大学 ビジョンデザインプログラム〜共に想いを描き、実現への道をひらく3ヶ月〜

<概要>

学校法人専修大学様にて、「ビジョンデザインプログラム」を企画・設計・提供しました。2025年度に開講した本プログラムは、前期(神田校舎)で実施し、後期(生田校舎)で開催しました。

専修大学キャリア形成支援課の木村様、畑村様(前期担当)、副島様(後期担当)に、プログラムの実施に至った背景、実施に対する率直な感想、学生の変化などを伺いました。

話し手:専修大学キャリア形成支援課 木村様・畑村様・副島様

聞き手:ブレイクセコンド株式会社 与那覇 竜太

「ビジョンデザインプログラム〜共に想いを描き、実現への道をひらく3ヶ月〜」とは

全学部・全学年の学生を対象に、社会情勢のインプット、受講者同士の対話、過去と未来を行き来する体験型ワークを通じてビジョン(理想の将来像)と実現する道筋を描く(デザインする)プログラム。変化の激しい時代に、「未来を描き、実現する力」を育む。

詳細:新講座「ビジョンデザインプログラム」開講 OB・与那覇さんから「未来描く力」学ぶ

https://www.senshu-u.ac.jp/news/nid00025589.html

Q:ビジョンデザインプログラムを実施するに至った背景や企画において重視していたことを教えてください。

木村さん:

当大学ではもともと別のプログラムを4年間実施してきましたが、より自己理解を深める内容へとアップデートしようと考えたのが、このビジョンデザインプログラムの実施に至った理由です。単に企業理解や職業理解を深めるものではなく、自分は今どこに立っていて、これからどこに向かっていくのか――。将来のキャリアを考えるうえで、学生が自分自身の理解を深められるきっかけになればと思い、プログラム実施を決めました。

与那覇:

最初の木村さんとのお打ち合わせの中で、印象的だったことが2つあります。1つは、専修大学が掲げる21世紀ビジョン「社会知性(Socio-Intelligence)の開発」をキャリア形成支援課として支援したいとおっしゃっていたことです。また、従来のプログラムはコロナ禍に始まったこともあり、学生同士のつながりに重点を置いていた所からから、一歩進んで「自分の未来をどうつくるか」を考えられるプログラムを作りたいというお話が印象に残っています。ビジョンデザインプログラムの設計において重視されていたことはありますか?

木村さん:

やはり「ビジョンデザインプログラム」という言葉の意味を学術的にしっかりと理解している人と一緒にプログラムを実践することをまずは重視していましたね。

与那覇:

ありがとうございます。そのような思いがある中で依頼いただけてうれしいです。今のお話を踏まえて、ブレイクセコンドに依頼しようと思った理由をお聞かせいただけますか。

木村さん:

与那覇さんは色々な企業や大学で講師をされてきた実績があったので、授業をお任せできる安心感が大きかったですね。起業されたというキャリアもありますし、年齢的な点からも学生との距離感が遠すぎず、近すぎないといったところもポイントでした。

Q:前期(神田校舎開催)におけるプログラム構成やファシリテーション、学生の変化など、プログラムを実施してみての率直な感想をお聞かせください。

畑村さん(前期担当):

前期は、新プログラム第1期ということもあり、自分たちで新しいことにチャレンジしようという意欲のある学生が多かった印象がありました。一年生も意欲的に参加していましたし、参加するたびに学びを得て「日常生活でこういうことを意識してみよう」と決めて、変化を起こしながら参加している学生の姿も印象的でした。学生が「より良い未来のために今何をすべきか」を考えられるようになったことは、とても良かったと思います。

与那覇:

どうしたら企業から内定がもらえるかという小手先のテクニックではなく、「自分はどう生きたいか」ということに学生たちが向き合う姿勢がみられたというコメントを随所でいただいていたのが、毎回とてもうれしかったですね。学生にどのような変化や効果を感じ取っていたのか、もう少し教えていただけますか。

畑村さん:

最初は、就活に向けて、大学で頑張ったことのネタとしてプログラムに参加していた学生もいたと思うのですが、「目先のことよりも自分がどうしたいかのほうが大切だと思えるようになった」「自分は何を大事にしているのか考えられるようになった」といった発言が学生から出てくるようになったのは、プログラムの成果だと思っています。

普段学生と個別面談などで話をしていると、「とりあえず内定をいくつか早めに取っておきたい」「働いた後の未来は入社してしまえば何とでもなる」といった考えの子が少なからずいます。しかし、いざ仕事をはじめてみるとミスマッチが発生したり、納得できなくてすぐ辞めてしまったり、メンタルを壊してしまったりするケースが少なくありません。目先の就職のことではなく、将来自分はどうしたいのかという自己理解の部分を在学中に深く考えてもらうことは、大学職員として私が叶えたい希望でもあります。

与那覇:

印象に残っている学生はいますか?

畑村さん:

印象的に残った学生は2人いますね。1人は、「1日1回、次は何をしようか」という目標を立てていた一年生です。もう1人は、講義内では表情とか態度で表すことはなかったものの、毎回アンケートで心の深い奥底を見せて「次回はこんな風に頑張ります」という気持ちを文字にして吐露していた学生です。実際その学生は、それ以降キャリア形成支援課を多く利用するようになったり、他のプログラムに参加するようになったりなど積極的な行動が増えてきていて、プログラムの効果を実感しましたね。

与那覇:

そうした変化がみられたことは、非常にうれしいですね。前期のプログラムを通して、キャリア形成でビジョンデザインを行う意義についても教えてください。

畑村さん:

やはり自己理解の意義が大きかったと思います。自分の価値観や自分の傾向をただ考えるだけではなくて、人に伝えることでより自分自身を理解することにつなげることができたプログラムだったのではないかと思います。

Q:後期(生田校舎開催)のプログラム構成やファシリテーション、学生の変化など、プログラムを実施してみての率直な感想をお聞かせください。

副島さん(後期担当):

率直な感想は「本当にやってよかったな」ということです。前期も同様ですが、受講した学生の満足度が非常に高かったですね。全6回という限られた回数ではありましたが、毎回密度の濃い時間を過ごせていることは学生の感想から感じていました。

与那覇:

副島さんは実際に学生とワークに参加されたと思うのですが、参加してみてどうでしたか?

副島さん:

とても楽しかったですし、全6回の講義を通して私自身も自分を見つめ直すことができました。「自分にはこういうところ足りていないな」「次はこうしていこう」と自己理解を深めることは、学生だけでなく社会人にとっても意義があると気づかされました。

与那覇:

ありがとうございます。生田校舎のプログラムで印象に残っている学生について教えてください。

副島さん:

プログラムを始める前までは、留学に行きたいという気持ちがあったものの、色々な外的要因を理由にして踏み出せていなかった学生がいました。しかし、プログラムの4回目のアンケートに「相談したいです」ということが書かれていたので、その学生と面談を行い、留学を阻んでいる要因を整理して1つずつクリアにしていきました。結果的に留学に向けて動き出すことができ、その後も結果を報告しに来てくれましたね。

与那覇:

確か4回目の講義では「無意識に自分の心にどのようなブレーキをかけてしまっているのか」というテーマを扱ったので、もしかしたらその効果もあったのかもしれませんね。

また、私の印象としては、プログラムを通してキャリア形成支援課の皆さんと学生との距離が近くなったような印象を持っています。実際に副島さん指名でキャリア形成支援課に相談に来る学生もいたと聞きました。ビジョンデザインプログラムを行ったことで、普段のお仕事や学生との関わりにおいて得られた副次的な効果があればお聞かせいただけますか。

副島さん:

おっしゃる通り、学生から個別に相談をもらうことは増えましたね。また、ビジョンデザインプログラムを受ける前は1度もキャリア形成支援課を利用したことがないという学生も利用してくれるようになったので、相談しやすい環境づくりにはつながったのかなと思います。

Q:全体を通して、ブレイクセコンドとプロジェクトを推進して良かった点を教えてください。

副島さん:

与那覇さんは、プログラムに対しても学生に対しても全力でコミットしてくれている実感がすごくありました。私は神田校舎での前期プログラムにも参加していたのですが、前期と後期で学生への伝え方を変えてくれるなど細部まで気を遣ってくれていた姿が印象的でした。プログラム自体も時間をかけて作り込んでくれているのだなと感じました。

畑村さん:

純粋に与那覇さんのお人柄と経歴が非常に魅了的だなと思っていました。特に起業家として自分で考えて行動してきたご経験、目標に向けてトライし続けてきた姿勢は、私たちにとってはもちろん、学生の目にもとても魅力に映ったのではないかと思います。その姿は、学生が自分はどうしていきたいかを考えるうえでのロールモデルになると思いますし、与那覇さんが学生に与える影響力はとても大きいものだと感じています。

木村さん:

1つは、こちらからの依頼に対して100%納得できるようなプログラムの中身を提案してくださったことです。また、講座の中身も単なる経験論だけではなく、学術的なエビデンスを踏まえた内容だったので、納得感・安心感が非常にありました。ぜひ別の会社の人にもおすすめしたいなと思います。

Q:最後に、キャリア形成支援課として学生にどのような支援をしていきたいか、また学生にどのようにあってほしいかなどの思いをお聞かせください。

木村さん:

キャリアには正解がありません。それは学生もそうですし、社会に出てからのキャリアにも言えることです。ビジョンデザインプログラムでは、そうした正解がないものと向き合う思考力を養うことを大切にしていきたいなと思っています。そうした思考力を持った学生が外の世界に飛び出し、どのような成長や変化をしていくのか、大いに期待をしています。

副島さん:

木村さんもおっしゃったようにキャリアには正解がなく、就職も終身雇用も絶対とは限らないなど働き方にはさまざまな選択肢があります。大学4年間は社会人になるための準備期間として、将来の選択肢を知ってもらうことが大切だと思いますし、私たちキャリア形成支援課として、それぞれの学生に応じた柔軟な支援をしていきたいと考えています。

畑村さん:

大学生活の基本は勉強なのでそれはしっかりやりつつも、せっかくの4年間なので色々な体験をしながら将来のキャリアを考えてほしいなと思います。私は以前他大学で別のプログラムをサポートしていたのですが、受講した学生の顔つきや行動に明らかな変化がみられたことがきっかけで学生のキャリアを本格的に支援したいと思うようになり、2年前に大学職員になりました。キャリア形成支援課として学生に多くの気づきや体験が得られる機会をこれからも提供していきたいと考えています。また、自己理解は非常に重要だと思っているので、ビジョンデザインプログラムから派生して、他にも新たな取り組みをしていければ良いなと考えています。


専修大学が掲げるビジョン「社会知性の開発」を目指し、学生一人ひとりの人生を支援するキャリア形成支援課の皆さん・学生の皆さんとご一緒できたこと自体が大きな喜びでした。実施したプログラムの先に、学生一人ひとりの人生が豊かになることを応援しております。

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